美しき夜、北斗七星が輝く
「しょうがないじゃん…
佐木さん転校してきたばかりで不安だろうし
知り合いが近い方が安心出来ると思うよ」
「だからと言って
どうして美夜に決まっていた席が
佐木さんのになっちゃうの?」
「だって白羽くんの席は
廊下側なんだもん
あたしの席以外に場所はなかったでしょ」
『ワタシ
トーマの隣が良いデス!』
さっきのホームルームの時間
佐木さんが白羽くんが許嫁発言をしてすぐに
先生に申し出た
だけど席替えの末白羽くんの隣はあたし
『白羽の隣は席が決まっていてな』
そう先生が言ったものの佐木さんは聞かなくて
『先生
あたし佐木さんと席交換しますよ』
『黒木…良いのか?』
『はい
転校してきたばかりで
佐木さんも不安でしょうし
仲の良い人が近くにいた方が良いですよ』
ということであたしは
再び窓際の1番前と言う
白羽くんから最も遠い席となった