美しき夜、北斗七星が輝く

斗真side









歩けそうもないから

樹に背負われて階段を下りる




「ケホケホケホッ…コホコホッ…」



咳が止まらない

息が苦しい

それに…




「…うぅ……」




心臓がズキンズキンと痛む

今回は…かなり酷いかも…




「初めてか?心臓の発作起こすの」


「うん…コホコホッ…」


「ところでお前…寒くねぇの?ジャージ姿で」


「…寒い……」


「ちょっと下ろすな」




1回樹の背中から下ろされる

床に足が付いた時

フラッとして倒れそうになる




「っと
大丈夫?」




黒木さんが倒れるのを防いでくれた






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