rain kiss『完』

「障害って?障害ってなんですか!?」


背筋が凍った。


「そんな慌てないでください。落ち着いて。」

「…すんません。」

「障害といっても、一時的なものだと思われます。まだはっきりしていませんが、本人が起きてから再検査となります。」

「いつ…。意識は戻るんですか?」

「今日は無理でしょう。あなたは、家に帰ってゆっくり休んで下さい。」
「ここにいます。」

「……。では。私はこれで。」



頬を涙が伝う。


体の一部が無くなったように体が震える。


優美は俺にとって、こんなにも大切な体の一部だったんだ…。



俺はー…。



優美に雨のように たくさんのキスを降らせた。



「ごめんー…。」


胸が握り潰されてるように、、、痛い。



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