交わらない赤い糸

好きな人?

ー美央sideー




ザワザワ…



「ん〜。久々に来たなー!」


「せやなー。るきちゃんとショッピングも久々やな」



シュパッ



「あ、UNO!」


「んぁっ。負けたー…」



スタバでUNOをしながら話した。



ココアやっぱ美味しい〜♡



「…なぁ、あの人平野に似てへん?」



え?



…あっ。



てか本人な気がする…



マスクをした平野と、背の低いダテメガネの男の子。



「なぁ、あれって…」


「……!?」



マスクを外してカプチーノを飲む平野。



タッタッ…



「もしかして。美央︎さん?」



ダテメガネの子が声をかけてきた。



「ふぇっ?そうですけど…?」


「わぁ〜♪僕、西畑大吾といいまーす♪」



アイドルの子かな?



めっちゃ女の子みたい…



るきちゃんが目キラキラさせてるし。



ガタッ



「……」



平野と大吾君が私たちの正面に座った。



まさかこんなとこで会うとは…笑



「紫耀からいっぱい話聞いてるよー!」



え?



私の話…してるん?



「すげーブス見つけたって、笑」



グサッ



「ちょ、ウケるわ!美央、笑」



ウケるちゃうわ。



ショックを受けるんやこれ…泣



「てか俺のクラスに、もっとブスおるけどなー」


「これもブスやろ?」



かわええ顔してクズかよこの2人…。



…大吾君も平野に負けず口が悪い。



かわええ顔して恐ろしい…



「あ、美央︎さんのそれ美味そー!」


「あ、いる?」


「……」


「えっ?いいの!?いただきまーす♪」



私のココアを一口飲んだ。



「あっ!間接キスやねー、笑」



…あっ。



別にこの子なら…



ガタッ


「おわっ!紫耀?」



突然平野が立ち上がり、私を凄い目で睨んだ。



「……」


「…な、何?」


「紫耀もいる?ココア美味いでー?」



って、それ私のやし。



「いらんわ!」



カツカツ…



スタスタと行ってしまった。



「美央さん、紫耀追いかけてやって?」


「な、何で?」



てか何であの人怒ってはるん?



「僕の推測だけどー…、」


「うん?」


「紫耀、美央さんの事好きなんやと思う」


「へ?…何で?」


は?



ないない。



あの人、私の事嫌いなんやで?



「追いかけて、聞いてみたらええよ!」


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