神城警戒注意報
じ~っと大貴を見ているとバチッと目が合う。

わっ、こっち見たっ!

目が合うだけで騒ぎ出すあたしの心臓は案外単純なようで。


明らかに赤くなったであろう顔を隠すようにパッと大貴と反対の方向をみると、クスクスと大貴の笑い声が聞こえる。


「なに見てんだよ~」

「違うっ! 見てない!!」

「見てたくせに!」


うーっ、恥ずかしいっ。

でも、こんな風に話しながら学校に行くのが楽しくて。
この頃のあたしはまだ、これから起こる不幸に気付かないでいたんだ___。
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