お気に入り同期と恋人ごっこ


それ以降誠から
電話とかラインとか連絡が来るけど
二人で会うことはなかった。


そしてまたバスケの試合の日。


事故のため渋滞にあってしまって
会場に着くとみんなはもう揃っていた。


もちろん 常務も。


「久しぶりだね」


「はい!今日もよろしくお願いします」


「怪我をしていた村田くんも
次の試合ぐらいから出れそうなんだ」


「と言うことは オレもこれが最後ですね」


と言うことはあたしも彼女役は最後と
言うこと。


お役ごめんってことね。


「いやいや 正式に
チームに入ってくれないかな?」


チームには奥野さんが必要だと言うのだ。


会社が違うのは何とかできるし
よかったら頼むわ!と言われていた。


「お誘いありがたいです!
でも少し考えさせてください」


「良い返事待ってるよ」


二つ返事で『お願いします!』かな?と
思っていたんだけど
考えると答えた奥野さんだった。


「ヨッ!ひさしぶり」


誠があたしたちを見つけ近づいてきた。


「あ~久しぶりです!
その節は・・・」


「また困ったことがあったら
声をかけてね」


「はいお願いします!」


「じゃあ アップしますか!」


二人は会場内へと入って行った。


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