【完】恋のおまじないNo.1
「相手を知らなきゃ、協力もできないの。これはお願い。好きな人と、いつかは両想いになりたいんだよね?」




「うっ…うん………わかった。宇佐美さん、よろしくお願いします…」




あたしに見えないよう、手で隠しながら書いている。




桃ちゃん、耳まで真っ赤だよ。




かわいいな~。




絶対、成功させてみせるからね!




「よくおまじないをしてる夢を見るんだよね。それで見た夢を、これに書きためてるの」




あたしが手にしている手帳には、びっしりと文字が書きこまれている。




それを眺めながら、桃ちゃんが目を丸くした。




「すごーい…いっぱい書いてある」




「おまじないは、状況に沿って臨機応変に対応するからね。まず1ステップは、どうしたい?いきなり告白?それとももっと仲良くなりたい?」




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