憑依契約〜私と死神の契約〜
死神という存在
私は両親に、存在自体を認められていない。私も両親の存在を認めていない。


そんな大口を叩いている私は、誰からも認められていない。必要とされていない。「不要」そんな感情が私の体を蝕んでいく。



しばらくして、両親は私を置いて出ていった。不要な奴を置いて行くのは当たり前。だから、私自身も気にしない。



冷蔵庫の中は全て空っぽ。お金は、私のしかない。仕方なくコンビニで買う事にした。


帰り道。ビニール袋を手にぶら下げ、家まであと少しというとこで私の前に、「何か」が現れた。



化け物…そういった方が早い。化け物は、私の体を掴んで口に入れようとしている。



嫌だ…嫌だ!!死にたく無い…死にたく無いのまだ…!!奇妙な浮遊感と頭痛が私を襲う。

もう…駄目だ…そう思った時だった。

「おや珍しい。一般人が悪霊を見えるなんて。」


うちの学校の地味な紺色の制服に身を包んだ中学生が、三叉槍?を持って現れた。
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