初恋の独り言
初恋の始まり
あなたに出会って、半年が経ちました。二年生になって間もない時に、転校してきましたね。新しい街や学校には、もう慣れましたか?授業中はよくても、休み時間になると、なかなかクラスに馴染めずに、いつもうろうろしていましたね。そんなあなたを見る度に、話しかけようと近くまではいけるのですが、なかなか話しかけられませんでした。私はそんなに人見知りではなく、人と話すのも、嫌いじゃありません。ただあなたには話しかけることは出来ないままでした。授業中は斜め前にあるあなたの背中を、休み時間は自分の友達と話しながら、横目であなたを気にする日々が続きました。顔を合わせた時に、朝のおはようと、放課後のまたね、の挨拶を交わすぐらいしか、出来ませんでしたが、それでも私には楽しく思えてました。そんな毎日を過ごすうち、少しずつみんなと仲良くなり、あなたは明るい性格で、いつのまにかクラスの中心的存在に、なっていましたね。たくさん話題もあり、変わった発想や、独特の言い回し、話題をふられた時の切り返し、どれもあなたにしか出来ないことばかりです。教室の移動中も、休み時間も、放課後も、いつもあなたのそばには、誰かいるようになりました。
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