土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~
沖田「失礼しますよ。」




総司かよ・・・。




今、あまり、顔を見たくない。




土方「何だよ。」




沖田「菓子!梓に貰いました!あれって、少しお高い神田屋の菓子ですよね?ごちそうさまです。」




土方「あぁ?貰い・・・。」




沖田「土方さんが、買ったんでしょ?梓の為に。」




土方「ち、違うっ!」




沖田「色恋の百戦錬磨の土方さんが、梓にねぇ・・・。僕、梓のこと、好いてると、最近、気付いたんです。土方さんも、梓に惚れてるんですよね?」




土方「っ!」




バレてる?




総司を見ると、総司はクスクス笑い出した。





沖田「まさか、気付かれてないとか、思ってたんですか?くくっ。信じられない!あんなに他のおなごとは、別扱いしてるくせに。」




土方「俺は・・・。」





この先、この気持ちをどうするか、まだ、決めてねぇ。





すると、総司が、立ち上がる。




沖田「土方さん。僕、こういう勝負って、したことないし、剣術なら自信あるんですけど・・・。色恋勝負初戦で、強敵ですけど、負けませんから!」




俺にビシッと指を指して、出て行った。





土方「色恋勝負って何だよ・・・。」




俺は、頭を掻いてため息をついた。
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