土方歳三と運命の人~沖田総司と運命の駄犬 番外編~



山崎から、梓が、目を覚ましたと報告を受けていたが、忙しく、様子を見に行けずにいた。




そして、呉服屋に寄った際、店主は、おなごの小間物も一緒に、出してきた。




土方「こんな物は、頼んでねぇが?」




店主「はい。でも、これ、今、おなごに人気で、以前、手ぬぐいを贈られたお連れ様にどうかと思いまして・・・。菓子屋から、土方様が、おなごの好きな菓子をよく買って行かれると、聞きましてね。」




土方「商売上手だな。」




店主「でしょう?でも、こちらの商品は、外側は、さっぱりしていますが、ほら・・・中は、可愛いでしょう?」



土方「よくわからねぇが・・・アイツは喜びそうだ。一つ、包んでくれ。」




店主「ありがとうございます。“貰い物”のように、お包みしましょうか?」




土方「・・・っ。あぁ。頼む・・・。」




こっぱ恥ずかしいじゃねぇか。





俺は、梓に、“貰い物の”扇子を持ち、屯所に戻った。
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