貴公子?いいえ、俺様男です

後悔

「「かんぱーい!」」

アトリエ シュウのみんなが、俺のパリ進出を祝って、飲み会を開いてくれた…といっても、みんなが好き勝手に飲んで食べて…という感じだ。

場所は、店の裏手にある公園だ。
各自、自慢料理を持ち寄る。料理の腕に自信がない人は、飲み物担当だ。

桜の名所でもある公園だけど、俺が、パリと東京を往復してるうちに、いつの間にか桜の季節が過ぎてしまってた。

今は、ハナミズキの花が見頃を迎えている。

桜も好きだが、薄紅色のハナミズキも好きだ。

「四季折々の日本って、やっぱいいな」

本音が漏れる。

「ふふふ…
シュウさんが、ザ・日本人だーー」

ほろ酔い状態の里菜ちゃんだ。

「里菜ちゃん、楽しそうだね〜
俺が留守の間、お店のことやってくれててありがとうね」

同じくほろ酔い気分の俺は、里菜ちゃんのほっぺをぷにぷに触る。





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