強引な次期社長に独り占めされてます!
「……すみません」
「いや。謝るな。自分でもガキっぽい事を言ってるのはわかってる」
またぷいっと顔をそむけられるから、ちょっとだけ困ってしまった。
いい大人も拗ねるんだな。
だから繋いだ手のひらを、キュッと握ったら、驚いたように見下ろされる。
「上原さんは、直接、言ってくれるから、助かります」
「……そうかぁ?」
「私、一人しか付き合ったことないし……」
しかも、その人からすると“可哀想”だから付き合ってくれたんだし。
「戸惑いはしますけど、嫌じゃないです」
微笑むと、上原さんは少しだけ目を丸くして、そして照れくさそうにはにかんだ。
「……悪い。少し愚痴ったな」
「……頑張って、しゃべるようにしますから」
「おう……」
それから二人でタクシー乗り場まで歩きながら、他愛もないおしゃべりをして過ごす。
話していたら、何となく話足りなくなって、近所のファミレスに誘った。
そして最後に、
「白いタイツは俺には似合わないな」
……確かに、王子様は白タイツかもしれないけれど。
その言葉に、色んな事が見抜かれたらしくて赤面するしかなかった。
「いや。謝るな。自分でもガキっぽい事を言ってるのはわかってる」
またぷいっと顔をそむけられるから、ちょっとだけ困ってしまった。
いい大人も拗ねるんだな。
だから繋いだ手のひらを、キュッと握ったら、驚いたように見下ろされる。
「上原さんは、直接、言ってくれるから、助かります」
「……そうかぁ?」
「私、一人しか付き合ったことないし……」
しかも、その人からすると“可哀想”だから付き合ってくれたんだし。
「戸惑いはしますけど、嫌じゃないです」
微笑むと、上原さんは少しだけ目を丸くして、そして照れくさそうにはにかんだ。
「……悪い。少し愚痴ったな」
「……頑張って、しゃべるようにしますから」
「おう……」
それから二人でタクシー乗り場まで歩きながら、他愛もないおしゃべりをして過ごす。
話していたら、何となく話足りなくなって、近所のファミレスに誘った。
そして最後に、
「白いタイツは俺には似合わないな」
……確かに、王子様は白タイツかもしれないけれど。
その言葉に、色んな事が見抜かれたらしくて赤面するしかなかった。