強引な次期社長に独り占めされてます!
「本当に私でいいのかな?」

ちらちらと雄之さんを見ると、少しだけイラッとされる。

「くどい。可南子“で”いいんじゃなくて、可南子“が”いいんだ」

この人、真面目な顔して言っているけど、めちゃくちゃ恥ずかしいコトになっているって気がついてるのかな。

「将来、太るかもしれないよ?」

「痩せさせるような苦労はかけないように努力する」

「お洒落でもないし、家ではジャージだし、素っぴんは眉毛薄くても?」

雄之さんの片方の眉がピクリと動いて、おかしそうに口元が歪んだ。

「お前はいいのか? 俺様だし、ガキ大将とか呼ばれてるし、説明は長いし、わけわかんねー事もたまにはいうだろ。しかも、現状の俺は、やたら健康的な男みたいだし……」

最後の台詞だけは言いにくそうに、あらぬ方を向きながらボソボソと言う雄之さん。

思わず吹き出した。

それはあれかな。夜方面のお話かな。

「えーと……それはそちらで善処して下さい。私の身が持ちません」

「わかった。じゃあ……?」

キラキラ期待一杯の雄之さんを見つめて、つられるように微笑みを浮かべる。

「私、プロポーズはロマンチックな方が好みです」

「うーわー……」

がっかりする雄之さんを見ながらクスクス笑うと、キリッとした顔でにらまれた。

「覚えておけよ?」

うーん。忘れた方が……いいのかもしれない?









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