君を想う【実話】
公園に着くと、智也の仲間達に紹介された


「俺の女の瑠奈でーす!」


智也は嬉しそうに瑠奈の肩を抱いた


「可愛いな〜!」


「智也なんかやめて俺にしなよ〜笑」


「お前等、瑠奈に手だしたら承知しねぇぞ!笑」


智也の仲間は、みんな面白くていい人で、すぐに馴染めた


知り合いも数人いたが、誰も何も言わずに祝福してくれた


「ジュース買ってくるわ!瑠奈ちょっと待っててな」


智也は瑠奈の頭を撫でると、近くのコンビニに行ってしまった


前に関係のあった男と石川先輩が、瑠奈の元にきた


「瑠奈、智也のこと好きなんだよな?」


石川先輩は、真剣な眼差しで瑠奈を見た


「うん、好きだよ」


瑠奈の答えに、石川先輩達は安堵の表情を浮かべた


「ならよかった!智也のことは傷つけんなよ」


そう言って石川先輩を残し、男はみんなのもとへ戻っていった


「あいつもさ、ほんとに瑠奈のこと好きだったんだぜ?」


その後ろ姿を見つめながら、石川先輩が呟いた


「..うん」



今の瑠奈には、ちゃんとわかるよ..



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