君を想う【実話】


「瑠奈?どうした?」


自転車から下りようとしない瑠奈を智也が覗き込む


「まだ離れたくない..ギュッてして」


智也のワイシャツをそっと掴む


「あ゙ー、もおっ!!」


「どうしたの?」


智也は瑠奈を力一杯、抱き締める


「んな可愛いこと言うんじゃねぇよ..拉致りたくなるだろ」


二人の唇がチュッと音をたて触れる


それが、お互いを求める激しいキスに変わっていく


「やべぇ..まじ帰したくないんだけど..」


智也は瑠奈の肩に顔を埋めて呟いた


「..瑠奈も帰りたくない」


見つめあって微笑むと、智也が自転車にまたがった


「俺んちいくか?」


「うんっ!」


瑠奈は笑顔で答えると智也の背中に再び抱きついた
< 69 / 436 >

この作品をシェア

pagetop