ユーレイと祓い屋
蛍と同じ時間に寝て、蛍と同じ時間に起きて。
おはようを言って、おやすみを言って。
いってらっしゃいと見送って、おかえりと出迎える。
さすがに仕事にまでついていったらストーカーじみているので、基本は家のあたりをぶらついて待機だ。
「おはよう、蛍っ! 今日もいい天気だね」
「おかえり、お仕事おつかれさま。ご飯はお魚がいいと思うな」
聞こえないのは分かっているけど、それでも話しかけ続けた。
蛍のことが好きなうちは、きちんと好きでいたかった。
「おはよう、蛍っ!」
挨拶を何回繰り返しただろうか、そんな日が続いて。
そして、蛍は悪徳商法に引っかかった。
おはようを言って、おやすみを言って。
いってらっしゃいと見送って、おかえりと出迎える。
さすがに仕事にまでついていったらストーカーじみているので、基本は家のあたりをぶらついて待機だ。
「おはよう、蛍っ! 今日もいい天気だね」
「おかえり、お仕事おつかれさま。ご飯はお魚がいいと思うな」
聞こえないのは分かっているけど、それでも話しかけ続けた。
蛍のことが好きなうちは、きちんと好きでいたかった。
「おはよう、蛍っ!」
挨拶を何回繰り返しただろうか、そんな日が続いて。
そして、蛍は悪徳商法に引っかかった。