弱虫ワタシと俺様カレ【完】

 ピピピピピー 。 カチッ

目覚ましが朝だと知らせてきた。

朝は目が開かないし何となくダルい。


私は制服に着替え部屋をでた。

リビングには弟の清太(セイタ)がご飯を食べている姿があった。

そして私は清太の隣に座り朝食に手を付けた。

「ねーちゃん、あのさ」

「なに?」

「ねーちゃんって彼氏居ないの?」

吹いた。何故それを私に聞く。居る訳がない。彼氏など。

「居ない…けど?」

「えー、なんだ。」

「なんだってなによ」

「なんか、田崎ってゆう先輩がねーちゃんに愛してるってゆっといてって」

また吹いた。今日は二回も吹いた。
なんという日だ。おかしい。

「田崎…あ!もしかして田崎蓮斗…?」

「ねーちゃんの彼氏かと思ったわー」

「そ、そんなわけ」

「ごちそーさま。じゃあ先いくわ」

そういって清太は学校へ行ってしまった。

あぁ、田崎蓮斗(タサキ レント)昨日のチャラい俺様男子。思い出したぞ。


隣のクラスのチャライケメンって噂流れてたや。

なんで気付かなかったんだろう…?
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