マスク男子

「で?俺はいつまでココに居ればいいの?」

「むぐむぐっ…」


さっさとお弁当を食べ終えた郁くんは、まだお弁当を咀嚼してる私を見てくる


「お昼休みはまだまだあるから大丈夫だよ?それに、乙女をこんな所に放置するなんてダメだよ?」


口の中の物を飲み込んでから言う
すると、郁くんがふっと笑う


「乙女…ね?」


そう呟く郁くんの手が私に伸びる
そして、私の口元に触れる

え?え?!
このタイミングで、まさか…
き、ききキス?!


「乙女は口元に米粒なんて付けない」


そう言う郁くんの指に私の口元にに付いてたと思われる米粒が一つ…



「?!」


郁くんの言葉に、私の早とちりに気づく

…キスじゃなかった
うん、まぁ、そうだよね


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