この度、友情結婚いたしました。
互いに見つめ合いながら、毒づく私達。
この度、晴れて夫婦になります。
ちょっとだけ違う形の結婚です。
お互い愛など全くない、私達の間にあるのは友情のみの、友情結婚です。
なんでそんな結婚をしたのか。――それは三カ月前に遡る。
* * *
「悪いね、内村さん。六月以降の更新はちょっと……」
「――え?」
五月下旬。
派遣先の人事部に呼び出され行ってみれば、突然の派遣切り通告。
「うちも不景気でねー。これ以上人件費に費やす余裕がなくて。いや、内村さんが仕事出来ないからとか、そんな理由ではないからね!よくやっていると聞いているし」
「はぁ……」
じゃあどうして更新しないのよ!と突っ込みたくなったけれど、グッと堪え拳を握りしめる。
「そんなわけで残り一ヵ月だけど、よろしくお願いね」
この度、晴れて夫婦になります。
ちょっとだけ違う形の結婚です。
お互い愛など全くない、私達の間にあるのは友情のみの、友情結婚です。
なんでそんな結婚をしたのか。――それは三カ月前に遡る。
* * *
「悪いね、内村さん。六月以降の更新はちょっと……」
「――え?」
五月下旬。
派遣先の人事部に呼び出され行ってみれば、突然の派遣切り通告。
「うちも不景気でねー。これ以上人件費に費やす余裕がなくて。いや、内村さんが仕事出来ないからとか、そんな理由ではないからね!よくやっていると聞いているし」
「はぁ……」
じゃあどうして更新しないのよ!と突っ込みたくなったけれど、グッと堪え拳を握りしめる。
「そんなわけで残り一ヵ月だけど、よろしくお願いね」