この度、友情結婚いたしました。
私のことなんて完全に無視状態で続いていく茶番劇。
そんな茶番劇に終止符を打ったのは、お父さんだった。

ずっと考えて込んでいたと思ったら急に立ち上がり、春樹に向かって深々と頭を下げた。

「いつも家内と話していたんだ。まどかが君と結婚してくれたらいいなと。……ふつつかな娘だが、春樹君、よろしく頼む」

おっ……お父……さん!

一発KO負けのゴングが、頭の中で鳴り響く。

お父さんにここまでさせておいて、今更「春樹の言っていることは全て嘘です」なんて言えない。

「はい、こちらこそ!」

なにこれ、夢だよね?

「娘さんを下さい」って言って頭を下げてくれる人は、春樹じゃなかったはず。
なのに、どうしてこんなことになっちゃっているの?




「どういうことよ、春樹!!」

「まーまー、落ち着けって」

あれから心配してやってきた春樹の両親も事情を知り、もはやお祭り状態。
一階では四人で盛り上がっている。

そんな状況に居たたまれなくなり、咄嗟に自分の部屋に春樹を連れ込んだのだ。
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