Repair of the world～フルート吹きの魔法使い２～
「起きたか？リオン」

扉の向こうからウェインが私を呼ぶ。
私はそれにやる気のない声で答えた。

「起きましたよー。スッキリとしないですけど」

「飯を用意してあるからさっさと食え。食ったらここから出るぞ」

へいへい、と軽く返事をして部屋を出る。
髪の毛もボサボサな私とは正反対に、ウェインは朝でもビシッと決まっていてカッコいい。

でも。

顔もスタイルも申し分ないのに、この命令口調でポイントがた落ち。
もう少し優しかったらパーフェクトなのにね。



「・・・なんだ？」

どうやら私は知らずにウェインをじっと見ていたらしい。
ウェインは怪訝な顔で尋ねてきた。

「あ、いや別に何でも。ご飯食べてきまーす」

言葉を濁らせごまかすと、私は足早に食堂へと向かった。



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