Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~

・・・・そして、机に向かう事、約15日。



「・・・できた・・・」

持っていたドライバーを机に置き、修理し終えたフルートを見つめて、私は一言そう呟いた。

「リオン!!本当か!?」

待ってましたと言わんばかりに、ウェインが駆け寄ってくる。

「うん。後は試奏してみて問題なければ、大丈夫」

「そうか・・・!よくやった!!よくやったぞ、リオン!早速吹いて・・・」

「ありがと・・・でも・・・ゴメン・・・。も・・う限界・・・」

集中していた糸がぷつん、と切れたのか、身体から一気に力が抜けてしまった。

「リオン!!!」





・・・遠くの方で、ウェインの呼ぶ声が聞こえる。
それに答えたいのに、身体が動かなくてどんどんと私の意識は薄れていって。



そして、完全に私は意識を手放した。
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