Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
ウェインはきょとんと私を見ている。
どうやら発した言葉にそんなに深い意味があるわけではないようだ。

けどさ。
まあ、よく恥ずかしげもなくさらりと言えてしまうもんだよ。
仮にもウェインは王子様なんだしね、女性の扱いは手慣れたもんでしょうけど・・・。

そうやって一体何人の女性を落としてきたんだろう。
カッコいいは罪よ、ホント。

「ところで、お前の首にかかっている、それなんだ?」

考え込む私をよそに、ウェインは私の胸元を指す。
その言葉に気付いて指したところを見ると、首から見慣れないペンダントが掛けられていた。

「なにコレ?」

「気付いてなかったのか?」

「う、うん。今気付いた・・・。いつの間に」

紫がかった深い青色のペンダントが怪しく光った。
でも不思議とそのペンダントを手に取ると安心する。

母の腕の中で守られているような、そんな安心感だ。


「小屋に戻ろう、リオン。みんな心配している」

「うん、ゴメン。本当に、ごめん」


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