Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
やがて目線を私に戻したウェインは、にこやかな顔で言った。

「帰ろうか。ちょっとは息抜きできただろう?」

表情の変化に少し戸惑いながらも、その言葉に返事をする。

「そ、そうだね。(別な事で心休まらなかったけど・・・)」

「何か言ったか?」

「い、いや。独り言。帰ろう」

無言で来た道を戻る。
ウェインはまた何かを考えているようで、なんとなく話しかけづらく私は俯いたままで歩いた。


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