Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
ウェインは、どんな思いで私を抱きしめたのか。
単に人の温もりが欲しかったのか、それとも他の誰かと重ねて私を抱きしめたのか。

こんな事、聞くに聞けない。
だって、そんな事考えている場合じゃないんだもの。

分かってる、分かってるんだよ。・・・だけど。

「・・・あーーーーっ!!もう!!!しっかりしろ!!自分!!!」

思わず自分の頬を両手で強めに叩いた。

切り替えよう。
今はフルートの事だけ。
この世界の事だけを考えなくちゃ。

そう自分に言い聞かせて、またフルートを構える。
すう、と息を吸って頭部管に息を入れようとした時だった。

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