黒の翼に恋されて
私は幼い頃に両親を亡くして、そのときから親戚の叔母さんと、叔父さんの家で暮らしていた

だけど、高校生になってから叔母さんと叔父さんにはこれ以上迷惑は掛けられないと昔両親と暮らしていたこの家に帰って戻って来た

幸い、家は売りに出していなかったから昔のままの我が家だった

叔母さん達は気にしないでこのまま家に住めばいいと言ってくれたけど、義務教育が終わってこれから大人にならなければならない私は二人に甘えてばかりいられないと思ったんだ

二人にしっかりと自分の気持ちを伝えたら、一人でこの家に住むことを了承してくれた

何かあったら、すぐに連絡することこれが約束だった

一人きりでの生活…何となく怖くて寂しく感じていたとき、私はあのカラスに出会ったんだ

朝にしか会えないけど、私はあのカラスと挨拶を交わすことで胸に温かみを感じられた
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