姫と年下王子たち
あたしの彼氏の話となると、絢斗は執拗に聞いてきてうるさい。


できれば絢斗とは、コウタの話はしたくなかった。


「ひな、出かけるんだ」

「悪い?」

「べっつにーっ!」


絢斗はごろーんと、あたしのベッドに横になった。


「寝転んだままでいいけど、布団くちゃくちゃにしないでよね!」


あたしは絢斗にそう言って、家を出た。


今は、コウタのことで頭がいっぱい!
< 1,011 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop