姫と年下王子たち
「…え、なんでわかったんすか…?」

「そんなもんだよ。久々に会ったんだからっ」


気合いを入れるかのように、店長に背中を叩かれた。


「長谷川くん、今日はもう上がっていいよっ」

「…えっ!?もうって…、俺…さっききたとこ…」


時計は、5時17分だった。

まだ1時間しか働いていない。


「12年振りなんでしょ?なら、ラストまで待たせちゃ悪いしねっ」
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