姫と年下王子たち
横になりたいのに、イスは硬いし倒せへんし、夜行バスはツラい。


「ひなちゃんには…バレてへん?」

「ああ。だって、秋月さんだもん」

「そうやなっ」


俺たちは、顔を見合わせてハハハと笑った。



体調は最悪やし、猛吹雪にも遭ったけど、それを除いたら最高のスノボー旅行やった。


でもあの吹雪のおかげで、ひなちゃんとの距離がまた縮まったような気がした。
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