姫と年下王子たち
「そうじゃなくてっ…」

「俺は祝福するよ。好きな人が幸せになれるなら」


長谷川くんはそう言って、あたしに背中を向けた。


「だから……。俺…、諦めようと思う。秋月さんのこと」

「…長谷川くん……」

「だって言ったでしょ?文化祭が終わったあと…」



“ひなちゃん、聞いて?俺らな…、ひなちゃんを諦めへんことにしたしっ”

“ひながだれかを好きになるまで、俺らはひなを想い続けるから”
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