姫と年下王子たち
帰り際に森本先生にそう言われ、あたしはハッと気づく。


そうかっ…。

いよいよ、明日が球技大会か。


「わかりましたっ」


絢斗たち毎日放課後練習してたから、明日は優勝してほしいな。


応援なら、…してもいいよね。



次の日。


空は、雲一つない快晴だった。

ポカポカした温かい光が差し、草の匂いがした。


そんな清々しい天気とは反対に、あたしの心はどんよりとしていた。
< 3,066 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop