姫と年下王子たち
俺は、その群がる人に近づいてみた。


「なにかあったの?」

「わかんなーいっ…」

「なにも見えないね〜」


周りは口々にそう言っている。


ここにいるヤツらは、俺と同様にただの野次馬。

なにが起きているのかもわからずに、人の群がりと救急車を見て駆けつけたってところか。


地元の駅前ということで、一瞬、秋月さんになにかあったんじゃないかと思った。
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