君を想う




「さっき、もう一人の受付嬢に仕事が終わったら飲みに行こうと誘ってOKの返事を貰った。あんたも一緒にって事だからよろしく」


「よろしくって……ちょっと待って下さい」


藤崎斗真と飲みに……
この口の悪いイケメンと?
冗談でしょ、何で毒舌男なんかと……。


「瞳子さん、藤崎斗真と飲みに行く約束をしたんですか?」


「藤崎さんから聞いたの?里奈も一緒に行くんだからね」


私の都合は無視ですか……。


「藤崎さんはもう一人、開発事業部の人を連れて来るんだって。」


数合わせか。


「そうだ、用事があったんです。今、思い出しました。残念だけど今回は行けません。数合わせなら私でなくても良いですよね?総務の観月さんとか他の人を誘ってみたらどうですか?」


「そうね。用事なら仕方ないか……他の人に声掛けてみる」


「そうして下さい」

ホッとして吐息をついた。
良かった。
行かなくてすみそう。




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