君を想う
2度目のbar

今、瞳子さんはお昼休みに行っていて居ない。
隣には早瀬さんが来てくれている。


「里奈ちゃん」

「中里さん」


「あれっ、もしかして瞳子ちゃんはお昼に行ってる?」


「はい、今外に出てます」


「そうか朝、瞳子ちゃんと会社の前で会ったんだ。
また四人で飲みに行こうって話しをしたんだけど聞いた?」

そんな話しは聞いてない。


「瞳子さんからは聞いてないです」


「瞳子ちゃん、言い忘れてるのかな……。今度の土曜日にどうかなと思って?」


「え~と、土曜日ですか?」


「都合が悪いなら別の日に代えるけど?」


「予定は……特にないんですけど」


学生時代の友達も休みが合わなくて最近はあまり会ってないし予定はないけど。


お酒はそんなに飲めないし、この間のように緊張して話せないかもしれない。
私が一緒に居ないほうが皆が楽しめるんじゃないかって思った。

「だったら大丈夫だね」


「待って下さい。今回は行きません」


「どうして?用事はないって言わなかったっけ?」


「誘って貰ったのに、すみません」

「そうか……うん……仕方ないよな。じゃあまた今度ね」



< 93 / 202 >

この作品をシェア

pagetop