〔企画〕ぼくらのひみつ基地


大人になって、仕事で偶然みんなと再会したんだ。そのときに気づいた。

ぼくらのひみつ基地は、あの場所じゃなくて、ぼくら5人が揃っている、この空間なんだってこと。



「うんうん。さすが、秋。良いこと言うなー。そして、この空間が成り立つのはやっぱり俺のおかげ……」

「いや、達貴は別にいなくてもいいけど!」

楓がすかさず突っ込む。あのときと同じように理恵はニコニコしていて、涼子は地味に頷いている。

「なんでだよ!?俺重要だろ!?ねえ!重要って言ってー!?俺のガラスのハート壊れるからー!いじめないでー!」

いま、ぼくらはひさしぶりにみんなで集まっている。


それからもうひとつ。
ぼくらは大人になってもあまり変わらなかった。小学2年生のときのあの秘密の会議のときみたいに、馬鹿みたいなことを言い合いながら、悩んでることバラし合って、少しだけスッキリして帰っていく。



──────…ぼくらのひみつ基地。 








  ○…完…○
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

水が降りるとき

総文字数/14,236

その他26ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
雨が降る いろんな雨が 心まで冷やすような冷たい雨が 慰めるように優しい雨が 叫ぶように泣く雨が 慈しむような やわらかな雨が 雨が降る いろんな雨が ころころ変わる空模様──── ※1ページ完結で、毎回違うお題で書いていきます。 ※途中まで企画参加です。 よかったらどうぞ<(_ _*)>
嗚咽と共に毒を吐き出す

総文字数/5,013

詩・短歌・俳句・川柳25ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
どうしようもなくイライラするんだ 誰か、この答えを教えてよ 私は、どうするべきだった? ねえ、コドモなんだ 生まれてまだ10年と少ししか生きてないのに 一人で全部解決なんてできないよ
白雪姫(継母目線)

総文字数/9,069

絵本・童話73ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
白雪姫の物語は ほとんどの人が 一度は読んだことがあるはずです。 白雪姫は継母に命を狙われ それでも生きて 愛されて 幸せになります。 ・・・・・じゃあ、あの継母は? 彼女の気持ちを 一度でも 考えたことはありますか? 世界で一番美しくありたい そう執着した彼女の気持ちを・・・・・・・・ 世界で一番美しくありたい それは、どういう意味でしょう? 彼女の気持ちを覗いてみましょう 私達が見ていた白雪姫の物語・・・・ そのときの彼女を ************** 原作を思い切り無視しています 大まかな流れはたぶん同じですが 設定なんかは勝手に決めてます 許せる方はどうぞ読んでください …プロローグっぽいもの追加しました。 素敵なコメントありがとうございます! なの美咲さま 氷川真紗兎さま 中原 亜依さま 森沢結羽さま 本棚inしてくださった皆様 本当にありがとうございます!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop