SEXY-POLICE79
第六章:守るべきもの<完結>
「これは…一体」

桐野の背中にへばりついて取れない巨大ミミズの口が、びくんびくんと脈打っている。まるで何かをすいとっているかのように。

須田は構わずその巨大ミミズを剥ぎ取ろうとすると桐野に「触れるなっ」と一喝された。その迫力に思わず手を引っ込めてしまう須田検事。

「…触れないで……下さい。…触れたら…あんたまで…」

「闇に堕ちるわよ」

「―――――――!!」

こつんこつん、と近づいて来る靴音に須田は桐野をかばう体勢をとる。

クスクスクスと聞いたことのある不適な笑みに銀の銃口が光る。

殺す殺す殺す―――殺す。

邪魔するものはみんなみんな。

排除あるのみ。

「邪魔を、しないで。邪魔をするな――!!」


パ――――ン



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