SEXY-POLICE79
「……わかりました」

「おい。待て待て草間。ほら」

と渡されたのは札一枚。

「せんべつですか~」

「京都といったら釜蒸まんじゅうだろ。お土産、宜しく」

課長は大の名物好きでちょくちょく仕事に出る際には、草間にだけに買い物を頼むのである。そうとは知らず、最初はそりゃもう驚いて感謝をしたぐらいだが、こう何回かと積み重ねると慣れというか、めんどくささを通り越して呆れがくる。

「では私からはこれを、食事は一日三千円以内でお願いします。あと…、お酒はくれぐれも飲まないように煙草もです。あなたはまだ未成年なんですから」

未成年未成年って…生きてたらオレもう九十そこそこ、じぃちゃんなんですけど一応は……。見た目は死んだ時の十六のまんまだけど。速水は速水で時々お母さんみたいな過保護になって説教をする。まあ、それはオレのことを心配して言っているのだと思うがちょっとうるさい気にもなる。草間は速水から貯金通帳を受け取ると、倶召神を連れてさっそく、いざ京都へ脚を運ぶのであった。



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