青空の下月夜に舞う 4
予想外
それから慶太郎は、私の頭を撫でると「あんまり長居出来ないんだ」と笑顔で帰って言った。


暫く玄関ドアを見つめて、ハッと立ち上がり鍵を閉めた。

あんなに固く決意したにも関わらず、心の鍵は意外にも慶太郎に壊されて。


ゆっくりと部屋に戻り、ベッドに座るとそのまま横に体を倒した。



このままでいいのか。

不安に思いたくないけど、一人になると駄目だ。


性格もあるだろうけど……どうしてもプラス思考になれないな。

嫌な性格だ。


泣いたことと、マイナス思考が働き過ぎたのか。




いつの間にか瞼は閉じて、眠りについていたのを気付いたのは、体が冷えを感じ、目を覚ましたからだった。
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