まるでペットのような彼
なし崩し的に一度関係を持つと、毎日のように求めてくるようになった。


悠のことを拒めないほど、好きになっている私は、毎回それを受け入れてしまっている。



若すぎる…



ふと、そう思ってしまう。






私がベッドで寝ていると、バイトから帰ってきた悠がベッドに潜り込んできて、私の身体を撫で回しだす。

「ん…おかえり」
少し浮上した意識でそう言うと、それが合図のように私のシャツを捲りあげる。
胸元へチクリと痺れるような痛みを落とすと、頂きを甘噛みするのが毎回の流れだ。

毎回、胸元に落とされるマーク…マーキングと言ったほうがよいかもしれない。
常に絶えなかった。


私の身体は、悠に馴染んでいて性急にされても、難なく受け入れることができるようになっていた。



こんな関係になると、はじめの1ヶ月が嘘のようだ。


私が休みだという日の前日の夜になると、濃厚な行為で過ごすようになっていた。





今夜も寝れないんじゃないかと思うくらい、悠に翻弄されている。

意識を手放しそうになると、キスと愛撫で呼び戻される。

悠は、緩急の付け方がとてもうまい。
まだ若いのに、どこで覚えたんだか…




これだけ求められると、他に女なんかつくる気がないんじゃないかと思う反面、絶倫すぎて、私だけじゃ物足りないんじゃないかとも思ってしまう。


悠に聞いたことないけど…


一緒に暮らしだして、3ヶ月が過ぎようとしていた…









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