ハピネス
惟万理の次は私がシンデレラの絵本を読む事になり、久し振りに絵本を手に取る。


「絵本読むなんて、いつ振りだろう」


「私も久し振りだったわぁ。やっぱり人間って年取ると純粋さ減っちゃうのね」


「「………」」


「ちょっと士源と比嘉君、何その目」


ピキッと怒りマークを浮かべる惟万理は無視して、私は絵本を読み出した。


巴ちゃんと同室の3人は今寝ている男の子以外は検査や何かでいないんだけど、男の子を起こさない様になるべく静かに。


「そうしてシンデレラは、王子様といつまでも仲良く幸せに過ごしましたとさ………おしまい」
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