ハピネス

「千熊君どうしよう、私なんか泣きそう…やっぱり千熊君いい子とつき合ってるねぇ」


「いやいや待って早乙女さん。泣かないで。惟万理褒めてくれるのは嬉しいけどさ」


私が何に感激しているのか理解しているらしい千熊君は、苦笑いで私を諭す。


「で、話の続きなんだけど、オレはとりあえず早乙女さんに謝れって言ったんだ。開き直られたならともかく何回も謝ってくれたのに…っつーワケで」


「比嘉君……朝学校来る途中でバッタリ会って謝ってくれた……」


「うん。その事に関しては、オレも朝先生が来る前に龍汰にチョロっと聞いた。偶然会ったって」