ハピネス
こんな純粋な友情、ひねくれた私には眩しい。


勝手に立ち聞きした私が悪いんだろうが……青春してるねぇ~~~~…皆。


「それにしても、珍しいな」


「珍しいって、何がだよ」


「龍汰がそんなに落ち込む事がだよ。お前って嫌な事あっても、割かし立ち直り早いじゃんか」


「………」


「まぁクラスメイトとギクシャクすれば…だけど、オレとケンカした時より引きずってる気がするんですけど」


これはさっさと立ち去って、どっかで昼寝でもしよう。


そう考えて壁から離れた私のすぐ隣で、比嘉君と千熊君はまだ会話を続けるみたいだった。
< 235 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop