ハピネス
危ない危ない…比嘉君には私のハピネスの事、知られない様にしなきゃ……


ハピネスであった事は後任者以外には口外禁止ってルールが無くて、ちゃんと比嘉君がジンクスを信じてくれても、出来るなら知られたくない。


だって――――…


「良かったわね、巴ちゃん退院決まって」


「うん!」


お昼休み…私は惟万理と一緒に、中庭のベンチで並んでお弁当を食べていた。


このベンチは今の私達みたいに中庭でご飯を食べる生徒や、美術でデッサンする人用に他にも幾つか置かれてる。


でも今ベンチを使っているのは、私と惟万理の2人だけだった。


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