ハピネス
あのラブリーさなら、男の子皆巴ちゃん好きになっちゃうよねっ!


ポワンッとそんな事を考えていると、右隣に座る惟万理に呼ばれた。


「なぁに?惟万理」


――――ザァッ


ウプッ…ちょっと風強い……


もっと風強くなる様なら、教室戻った方がいいかも。




「巴ちゃんが元気になったのってさ…アンタが天使にお願いしたからでしょう?」




強風に巻き上げられる髪を押さえながら、聞こえて来た言葉は……


風が吹く音も、草木が揺れる音も、全ての音を私から奪った。


「………えっ?」


い、今……


惟万理、何て言った?
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