ハピネス
雷が頭に直撃したんじゃないかって位に衝撃的だった惟万理のハピネス体験談だけど、私は聞けば聞く程もっと聞きたいという気持ちが湧き上がって来ていた。


別にいいよね?だって私は惟万理の後任者だもん。聞いても大丈夫なハズ。


「ねぇ惟万理、私もっと惟万理のハピネス話聞きたい!」


「えっ?別にいいけど」


この時私は、そして隣に座る惟万理も、気づいていなかった。


「なぁ…何話してんだ?あの2人」


「知らねぇよ……」


私達の普通なら意味不明極まりない会話を、見事に困惑しか読み取れない表情で耳にしている人物達の存在に。
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