ハピネス
その顔色は誰が見ても真っ青で、早乙女以外全員が揃っていた生徒達は一瞬誰一人として話さなかった。


「早乙女が昨日、6丁目の歩道橋の階段から落ちて…○○病院に運ばれたんだ。今も意識が戻ってなくて、入院している」


――――…えっ?


「ハッ……ちょっと待って下さい先生!それどういう事ですかっ!?」


先生の発言に、途端にざわめき出す教室内。


石仲が真っ先に教卓まで走って先生に詰め寄るのを、オレは呆然と眺めていた。


早乙女が…歩道橋の階段から落ちた?


“6丁目の歩道橋”


“○○病院”


「………ぁっ……?」

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