ハピネス
あの後、私は吹奏楽部の先輩に引きずられ――――…再び音楽室での練習に参加。


朝練を終えて音楽室を出ると、美女……リリアが壁に寄りかかって、私を待っていたのだ。


『ちょっと!こんな所でそんな堂々と……ッ』


『平気よ、私の姿普通の人には見えないから。さっきアンタを呼びに来た人だって、私の事見えてなかったでしょう?』


『えっ?……あっ………』


リリアの言う通り、周りの皆は生徒も先生も誰も彼女が見えてない様で…『放課後、また会いに行くから』と耳打ちされた私。


『天祢どうしたの?今日なんだかやたらソワソワしてるわね』
< 43 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop