ハピネス
怪しむ様なジト目を向けてくる惟万理の視線を、別方向でお弁当を食べている千熊君に向けさせる私。


「やっぱり彼女の手作りお弁当って、おいしいんだろうねぇ~~~」


「まぁ……確かに頑張って作ったけど」


「こ、今度私にも作って来てよ!」


「ハァ?天祢はおばさんが作ってくれてるでしょうが」


色々話している内に誤魔化す事に成功した様で、ホッと息を吐き出した。


千熊君は時々惟万理の手作りお弁当を食べていて、現在は比嘉君と2人でご飯中。


「なぁ士源、今日サッカー部あるんだっけ?」


「あるけど、今日は1年生だけ」
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