例えば魔女と恋をして



「あの…魔女…八神さん。お話ってなんでしょうか…?」


真っ暗な資料室。


黒い衣装を身に纏う彼女も暗闇に溶け込み見えない…。



「暁君…

私…あなたに伝えたいことがあるんです。」


「は、…はい、何でしょう?」



マジで怖かった。

殺されるのかもしれないと思っていた。

伝えたい事って…

呪いの呪文か何かかよ…

勘弁してくれ…

俺が何かしたか…?

デスクが隣と言っても

俺は終始、息を殺しながら仕事をしてる。


気配を消してる。

そんな俺が何かしたか…⁈




あっ…もしかして…


今日、勤務中に俺の肘がデスクからはみ出した件かっ⁈


ごめんなさい。

ごめんなさい。

謝るから俺を消さないでっ…‼


< 2 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop